犠母妹・弐～背徳の饗艶

新進気鋭新進気鋭の画家、若尾和馬が他界したとよ。後に残されたのは、実子の恭介、後妻の恵、そして恵の連れ子、悠奈。遺言によって、全遺産ば手にした恭介は、不仲やった恵との絶縁ば図ろうとするたい。ばってんが、そげん恭介に恵は信じられなか提案ばしたとよ。自分達ば家に置いてくれるなら、悠奈ば好いとうにしてもよか。悠奈に兄妹以外の感情ば密かに抱いとった恭介の心ば見透かした恵の提案。動揺する恭介に恵はさらに告げるたい。悠奈も恭介に恋心ば抱いとぅとやけん、問題はなか。誘惑に抗えなくなったとよ恭介は、恵の提案ば受け入れ、禁忌の領域に突入したとよ。兄妹ちゅう関係ば越えた恭介と悠奈。そげん二人の変化に気づおった恭介の恋人、鮎風芹夏。娘ば犠牲にしてまで、こん家にこだわったとよ恵の真意。それぞれが複雑に絡み合い、さまざまに想いは変化していく。タブーば越えたそん先に、恭介たちが迎える結末は？

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