贖罪の教室・前編

ある日の放課後。平松七瀬は、大張たち数人の同級生に空き教室に連れ込まれ、強引に・・・。
父親が事件の容疑者として逮捕されたちゅう理由で。「あんたには、そん体で罪ば贖う義務が・るたい。これは贖罪だ！」そげん無茶な理由で狙う男たち。
ばってん、リーダー格の大張は七瀬に触れようとせず、じっと彼女ば見とぅだけやった。
他の男たちとような単なる快楽とは違ったとよ何かが七瀬には感じられたとよ。
七瀬は廊下で後輩の村山さつきと会う。「アニキの奴、朝の電車で先輩に会えるの凄く喜んでますよ！」
さつきは、七瀬に気のある兄・正己のこつば話すが、今の七瀬にまともな返事が出来るわけが無い。
また、助けば求めようと口に出しそうになるが、恥ずかしくてばり言えなか。
例え無実ば信じていても、父親が容疑者だちゅうこつは、七瀬の気持ちば内向きにさせたとよ。
さつきは、そげん七瀬の様子に首ば傾げるしかなか。翌日、まどかが心配そうに七瀬に話しかけてくるたい。
彼女は、浩司の無実ば信じてくれとぅ数少なか友達や。「七瀬・・・実はこげんもんが学内に出回ってるんばってん、知ってる？」それは『贖罪新聞』ちゅう怪しげな紙切れやった

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